カテゴリー: マンガ今昔物語
稀代のストーリーテラーが現れた
1970年、マンガ界に稀代のストーリーテラーが現れた。小池一夫さんだ。(この時は、一雄) 1970年7月『ノスパイフ戦線』(画:西郷紅星・ヤングコミック連載)でデビュー、同年9月には、あの!『子連れ狼』の連載が始まり、以...
『まんが火山連峰』掘り起こしの旅
当ブログの投稿「巨大山塊、白土三平」のイントロを作文中、__昔々、コアなマンガファン向けの雑誌がふたつ、「ガロ」と「COM」があった。__その「COM」の何号目かに『まんが火山連峰』という記事が掲載された。__作品の傾向...
痺れるッ! 唯一無二だ! 三起也アクション!
1965年の春まだき、「少年キング」の定期購読をはじめた私は、まったく新しいアクション漫画と出会い、魅了された。「キング」購読の動機は『サイボーグ009』がきっかけだったけれど、もう一本楽しみな連載に出会えて、まことに嬉...
『マンガ家入門』、まごうことなき名著
1967年4月、高校に入学した私を待っていた驚愕の出会い。通学が始まって、2日目か3日目だったろうか、クラスメイトの顔と名前を覚え始めた頃、隣の列辺りに、SSという男子生徒がいることに気づいた。“Y市のSS”、こっ、この...
別冊少年キング ’65年1月号を求めて…私の 009 思い出話・下
『サイボーグ009』の「少年キング」での連載が終わって約半年が経過した1966年4月、私は中3に進級した。 今日ではどうだか知らないが、私の時代―昭和40年代の中学校は、新年度が始まる4月、新3年生の中から、生徒会の会長...
サンパツとキングと0013…私の 009 思い出話・上
1964年の12月か、それとも65年の1月か、なにぶん60年近く前のことなので、明確に月日を記せない、―ではあるけれどビビっときたイメージは鮮烈に記憶に残っている。―というか、むしろ美化・補強されていたりして… その時私...
ねてもさめても、石森章太郎
一本の短編SFが、私のマンガゴコロを、強烈に、ガッチガチに、とらえた。「週刊少年サンデー」1963年:第49号に掲載された17頁の読み切り作品だ。タイトルは『敵 ―THE ENEMY―』、作者は石森章太郎だった。 この作...