『マンガ家入門』、まごうことなき名著
1967年4月、高校に入学した私を待っていた驚愕の出会い。通学が始まって、2日目か3日目だったろうか、クラスメイトの顔と名前を覚え始めた頃、隣の列辺りに、SSという男子生徒がいることに気づいた。“Y市のSS”、こっ、この...
1967年4月、高校に入学した私を待っていた驚愕の出会い。通学が始まって、2日目か3日目だったろうか、クラスメイトの顔と名前を覚え始めた頃、隣の列辺りに、SSという男子生徒がいることに気づいた。“Y市のSS”、こっ、この...
『サイボーグ009』の「少年キング」での連載が終わって約半年が経過した1966年4月、私は中3に進級した。 今日ではどうだか知らないが、私の時代―昭和40年代の中学校は、新年度が始まる4月、新3年生の中から、生徒会の会長...
1964年の12月か、それとも65年の1月か、なにぶん60年近く前のことなので、明確に月日を記せない、―ではあるけれどビビっときたイメージは鮮烈に記憶に残っている。―というか、むしろ美化・補強されていたりして… その時私...
一本の短編SFが、私のマンガゴコロを、強烈に、ガッチガチに、とらえた。「週刊少年サンデー」1963年:第49号に掲載された17頁の読み切り作品だ。タイトルは『敵 ―THE ENEMY―』、作者は石森章太郎だった。 この作...
ものごころがつき、マンガを読み始めた時、すでに三人の巨匠がいた。 『鉄腕アトム』の手塚治虫、『鉄人28号』の横山光輝、『まぼろし探偵』の桑田次郎のお三方で、誰が何歳で、どんなキャリアで、とかいった情報は一切知らなかったし...
昔々、コアなマンガファン向けの雑誌がふたつ、「ガロ」と「COM」があった。その「COM」の何号目かに『漫画火山連峰』という記事が掲載された。作品の傾向や画風、師弟(協力)関係などをサークルの大きさと文字色で分類しラインで...
青年マンガ誌の登場・後編に入る__ 「ビッグコミック」は当時の大物売れっ子作家の五人を揃え「ビッグ5が連載で競う!」を売りにした。手塚治虫、白土三平、石森章太郎、水木しげる、さいとう・たかを__よく揃えたもんです。さすが...