少年ジェット、まぼろし探偵、七色仮面、アラーの使者、ナショナルキッド、遊星王子、風小僧、白馬童子、快傑ハリマオ、月光仮面、赤胴鈴之助、そして、海底人8823(ハヤブサ)…。
筆者の子供の頃に放映されていた子供向けTV番組のタイトル&ヒーロー名だ。
テレビドラマだと、やりくりアパート、事件記者、番頭はんと丁稚どん、頓馬天狗、少年探偵団、また、ララミー牧場、ボナンザ、シャイアン、ローハイドといった海外ドラマのファースト&セカンドシーズン。
私はこれらの番組を連続して視聴したことがない。
なぜなら家に、テレビ受像機がなかったからだ。
七色仮面はご近所のSTさん家、月光仮面は借家の大家さん宅(親戚でもあった)、少年ジェットは、大家さんの弟夫妻の家(小生の誕生時の住まい、つまり生家)、そして、白馬童子はご近所のUMさんの所…だったかも。ちょっと記憶が朧です(笑)
一回1時間程度、とにかく、ツテを頼って、テレビを見せてもらいに行っていたのです。
各家庭の夕ご飯が終わった頃を見計らって、「今晩は。テレビを見せてもらいにきました」と訪問していたのです。もちろん予約を入れての上ですけれど。
無論、毎日行けるわけがないので、それはもう貴重な時間でした。
時代は、高度経済成長が始まって5年程の、1960年前後。
白黒TVの普及率が60数パーセントといった頃。
そんなに裕福ではなかった小さな町の一軒の、ざっと60年前のお話です。
我が家にいつテレビが来たか?
明確に覚えていないけれど、普及率が90パーセントに迫った62年あたり、小学5年生の頃だったように思う…