いいね!って、な~に

SNSの「いいね」ってなんなん?
私の抱えてきた素朴な疑問である。
疑問でありつつ、今日のSNSの隆盛を支えている大きな要素に「いいね」を押すことがあるのではないかと、ながらく思ってきた。
―こういう語り出し自体がもはやクラシック。何をぶつくさ言うとんじゃということだけど、このまま進行。

あるカタマリ―寄り集まり?同好会?共同体?―への参加意識と自己承認欲求を満たす行為が、“いいね押し”だろうね。
それも、自分の立ち上げたネタでもってのポチりポチられは、「他者承認」と「自己承認」が同時に満たされるまことに結構な仕掛けだな~と思う。

カタマリの中身はどうでもいい!
―とまではいわないが、大したものでなくていい(笑)
グルメ談義をしたり、会社や製品の広告を出したり、関西にある縦縞ユニフォームの人気プロ野球球団のコンテンツで一喜一憂したり、昔のTV番組を懐かしむグループに入って駄弁ったり、ワシが10代の終わり頃に好きだった女性と同じ名前の現職総理大臣を応援する会だったり(ワシは参加していないけどね)、そんなもんでいいのだ。
SNSとは、そもそもそういうもんだとワシは思っている。
加えて、自らの立ち上げたサークルであった場合、もうこれは堪らんだろうな~と思います。
それもこれも“いいねボタン”があったればこそ。気軽に、半ば無責任というか、衝動的に押しちゃうボタンがあったればこそなのである。

そんな愉快な自己肯定感充足ボタン、そもそも発祥の地Americaで「いいね」はなんと表記されていたのか、いるのか、ず~っと気になっていた。
探してみるとFacebookもTwitter(現・X)も「Like」であるらしい。

Like、小生の使っているパソコンの辞書だと、
〈人・物・事〉が、好きである, 気に入っている, すてきだと思うこと
とでている。
つまり、賛成(=agreement)とか賞讃(=Praise)とかの大仰・強度なものではなく、「分かったよ」とか「そやそや、同意やわ」と言った、ちょっと軽めのニュアンスを感じる表現だ。

ところが、Facebookだと、「いいね」の行頭にはサムズアップ(=Thumbs up・親指立てサイン)アイコンがつき、語尾に感嘆符(=!)までつける。
サムズアップは通常、Good、OK、素晴らしい、賛成、満足の意。それに加えて、感嘆符までつける。
こうなってくると、単に「なるほどね。見ましたよ」と言った“既読の親方”から、「いいねぇ~!」という賞讃の表現になっている。
「いいね!」000個ついたよ、なんか、私って凄くない?…
と思うようになっても不思議じゃ~ないよね。

それにしても「Like」を「いいね」と和訳(ローカライズ)したのは誰なんだろう。
うまいこと訳しはりましたな~と賞讃したいのだ。