嫌な文例集、
__今すぐ、ご開封ください!⬇︎……(家電店からの糊で閉じられたDM。⬇︎は目印)
__お電話番号は……(BS民間放送の通販番組で、己んところへの問い合わせ・申し込み番号に「お」をつけていた。傑作である)
__ご愛用しているからなんです……(自社のサプリを飲んでいるゆえに元気なんだというCF。愛用に「ご」をつけて、「…しているから」といってしまうアホさ加減、どうよ)
__皆さまの分、ご準備できております。(大和の漢方薬のCM。私の分まで用意してもらって申し訳ないな~、とは思わない)
__〇〇先生、高知県のご出身、…(〇〇先生は高知県の出身、でええんとちゃうのん)
「お(ご)+名詞」+「ください」で丁寧語完成と安直にならないでほしいのだ。
どうやら俺の嫌いな〝お・ご・つけ文〟の大部分は、「二重敬語」と言われている言葉の使い方らしいね。
よくある二重敬語の例として「ご」+「〇〇られる」がある。
これは、尊敬語を二つ並べちゃっていて二重敬語、日本語としては誤用やけどよく使われている
例えば、「ご覧になられる」。これは、間違った使い方。
通常の「ご覧になる」が正解です。
私が思う「けったいな日本語を闊歩させている」ポイント3つ
1.「敬語・ビジネスシーンでの間違いのない用い方講座」みたいなセミナーやコンテンツ
2. 国会・官庁などの資料や答弁書
3. テレビの通販番組やそれに類するCM群
などだろう。
みんなが使っているからそれを是認し、自らも使っちゃう人。
なんでも「お」や「ご」をつけ、全方位突っ込まれないようにしつつ、自分の言いたいことを主張する人。
「マニュアル敬語」「バイト敬語」「ファミレス敬語」「コンビニ敬語」……
いろいろと奇妙な話法についてのネーミングがあるものの、中身はほとんど同じものだろうね。
で、私も、本日、ひとつ付け加えたいと思う。
「テレビ通販敬語」。
そろそろやめようじゃないか、その耳障りなグチャグチャの日本語。