お声がけ、といわないで

近頃気になる巷の日本語のシリーズタイトルイメージ

いつの間にかよく聞くことばになった「お声がけ」。
これは何なんだろう。

「声をかける」は、話しかける、挨拶する、誘うをいう言葉。
昔からそうなっとるよね。

古くからの原型「声をかける」→名詞化したつもりの「声かけ」→さらに丁寧語にしたつもりの「お声かけ」→さらに発音しにくい故にだと思うけど、日本語の濁らせ法則「連濁」を適用した「お声がけ」____

あ~、イライラしてきます。
なんでわざわざ、こんなもんを作らねばならぬのか、小生にはいっこうにわかりません。

日常会話である限り、どういう表現がわかりやすいか、伝わりやすいかが重要です。
俗にいう「ビジネス用語のサイト」で紹介されている『間違いのないお声がけの例文』を覗いて、平易な表現と比較してみましょうか。[ ]内がオイラの言い方__

Ⓐビジネスシーンで
 ご提案に関する質問があれば、お気軽にお声がけください。
[提案に関する質問がありましたら、気軽にお尋ねください。]

Ⓑ日常生活で
 荷物が重い時は、お声がけください。
[荷物が重い時は、声をかけてください。]

Ⓒ会議への参加依頼
 お声がけいただき、感謝します。参加させていただきます。
[参加要請ありがとうございます。参加いたします。]

Ⓓ地域イベントへの参加
 地域の活動へお声がけいただき、ありがとうございます。
[地域活動へのお誘い、ありがとうございます。]

どっちが喋りやすいか、伝わりやすいか、そして美しいか、明確だと思うけどね。